鍋島海良〜逆境を力に変えてプロテスト合格へ〜激芯ゴルフ⑥| New Heroine Story

はじめに

このブログはBSフジで今年(2020年)4月から放送されている激芯ゴルフ〜93期生への道〜のレビュー記事Part6です。
#7の放送でメイン出演された鍋島海良(かいら)選手について書いています。

激芯ゴルフとは？

「激芯ゴルフ」は日本女子プロゴルフ協会（JLPGA)のプロテスト合格を目指す8名の女性ゴルファーを集めて、各々に密着するドキュメンタリータッチの番組です。

今年からJLPGAのQT制度が変更され、QTに出場できるのがプロテストに合格した正会員のみとなったため、その合否が今まで以上に彼女たちのゴルフ人生を左右することになりました。

そのため番組に登場する女性ゴルファーたちは真剣です。ガチです。TV番組にありがちな台本があるようには見受けられません。
（実際のところはどうかわかりませんが、少なくとも私にはリアルに感じられます。）

そんな彼女たちの姿に心を打たれた私は何かいたたまれなくなって、その思いを一人でも多くの方と共有したいなと、ただその一心で言葉を紡ぐことにしたのです。

鍋島海良〜逆境を力に変えてプロテスト合格へ〜

逆境から救われた原石

鍋島海良。1999年6月12日生まれの24歳。155cmと小柄ながら、ドライバー平均飛距離が250Yと飛距離自慢の彼女。ホームコースは熊本空港CCということですが、このゴルフ場名でピンと来た方は立派な女子ゴルフツアー通ですね。そう！KKT杯バンテリンレディースの会場です。

彼女がゴルフを始めたきっかけは、子供の頃バンテリンレディースをゴルフ好きの母親と見に来たことだったそうです。なんでも、試合会場で見たプロの選手たちが皆可愛くて「ゴルフをやったら可愛くなれるんじゃないかと思った」ということですから、何がきっかけになるかはわかりませんね(笑)

そんな軽い気持ちで始めたゴルフでしたが、5〜6年経った頃には地元九州ではほぼ負け知らずの状態にまで進化した彼女。数々の勲章が当時の姿を物語っています。

しかし好事魔多し。そんな絶好調の高校1年の時に長く使用していたクラブメーカー（時期的にナイキだと思います）が事業撤退してしまい、使い慣れたクラブを手放すことになってしまいます。

それからスランプに陥ってしまった彼女。今までスイングだけ変えれば良かったものを、クラブもスイングも色々変えていたらわからなくなってしまいドツボに嵌ってしまったようです。

そんな鍋島海良選手に救いの手を差し伸べたのが、同郷の男子プロゴルファー永野竜太郎選手でした。

永野竜太郎プロは直接的に彼女にアドバイスを与えるわけではなく、彼女自身に原因/結果を考えさせる指導をしてくれたとのこと。彼女はそのおかげで以前よりも失敗の原因がわかるようになってきたそうです。

その結果、徐々に調子を取り戻し昨年は最終プロテスト42位と合格まであと一歩まで迫った彼女。現在、ホームコースでキャディバイトをしながらラウンド練習に励み、今年のプロテスト合格を目指しています。

ドライバーの課題克服

ドライバーの飛距離には自信がある鍋島海良選手。ドライビングコーチの安楽拓也プロも彼女のスイングを見て「めっちゃヘッドスピードある。回転とスピードは完璧」と一目置くほど。

そんな彼女ですが、下半身を固めてしまい手だけでクラブを上げて打ってしまうという悪い癖を抱えていました。それを聞いた安楽コーチは野球のピッチャーの動きになぞらえて「飛ばしたければスイングを全身運動として考える」よう伝えます。

おはようございます😃今週の激芯ゴルフ#7での安楽拓也コーチの飛距離UPに役立つドライバー指導メモです。「飛ばしたければスイングを全身運動として考える」野球のピッチャーの動きに例えてわかりやすく説明されていました。本日もよろしくお願いします！ #激芯ゴルフ #ドライバー #安楽拓也 #鍋島海良 pic.twitter.com/3HpOS54Iw9
— TAKA@ヴァーチャルゴルファー (@newgolforder) May 13, 2020

徐々にスイングに手応えを感じていく彼女。安楽コーチはテイクバックの時に手が早いことに気づき、重心移動の反動のみでテイクバックを行うようアドバイスを与えます。

今週の激芯ゴルフ#7での安楽拓也コーチの飛距離UPに役立つドライバー指導メモの続きです。「テイクバックは手首を動かさず、重心移動の反動のみで行うイメージ」手だけではなく体全体の意識が大切ですね！動画リンクは↓です。https://t.co/3gQnfE2D5a #激芯ゴルフ #ドライバー #安楽拓也 #鍋島海良 pic.twitter.com/MI976j1f9w
— TAKA@ヴァーチャルゴルファー (@newgolforder) May 15, 2020

アドバイスを受けて「めっちゃ良くなりました」と笑顔が溢れる彼女。休憩中にもコーチにアドバイスを求める熱心な姿も見られました。

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苦手のパターを克服へ

ドライバーには自信がある一方でパターには苦手意識の強い鍋島海良選手。「めっちゃパターが苦手で何をしたらいいかわからない」とパッティングコーチの南秀樹プロに泣きつくほど。

南コーチは彼女の練習を一目見て「劇的に変化ができそう」とニヤリ。パットの際、手先だけしか動いておらず体が全く動いていないことを指摘します。

その矯正のため、サンドウェッジを用意させて両脇に挟んだ状態で練習するよう指示します。あくまで自分の体の中にパターがあることを意識するようにと。合わせて股関節を入れることも大切だと説きます。

先日放送の激芯ゴルフ#7での南秀樹コーチによるパッティング指導メモです。①パターは自分の体の延長にクラブがあるイメージで打つ②股関節が入った状態をキープできれば上半身のブレは少なくなる。参考にしてみて下さい！https://t.co/3gQnfDL2dC #激芯ゴルフ #パッティング #南秀樹 #鍋島海良 pic.twitter.com/NBnO7iCc28
— TAKA@ヴァーチャルゴルファー (@newgolforder) May 14, 2020

また、体が動きながら手が動く分には問題がないけれど、手だけが動くことは問題のため、グリップをスプリットで握ることによって手先が動きにくくなることを伝えます。

先日放送の激芯ゴルフ#7での南秀樹コーチのパッティング指導メモの続きです。③左右の手を離してグリップを握ることで手先が動きにくくなるとのことです。手打ちになりがちな方は取り入れてみてはいかがでしょうか？https://t.co/3gQnfDL2dC #激芯ゴルフ #パッティング #南秀樹 #鍋島海良 pic.twitter.com/jGf22bp8RB
— TAKA@ヴァーチャルゴルファー (@newgolforder) May 17, 2020

「今まで手先がいけないと言われてきたけど体の使い方が分からず結局手先になってしまっていた。でも腰を入れることによって体を使ってもブレないことが分かった！」と手応えを掴んだ彼女。休憩を勧められても、感覚を自分のものにしようと練習を続けるのでした。

おわりに

飛距離をはじめポテンシャルの塊と思える鍋島海良選手。自分の欠点や思考を言語化して改善できる能力も、この番組の他の出演選手と比べて高いものがあると感じました。昨年の最終プロテスト結果が示すように、おそらく「激芯女子」の中で合格最右翼の位置にいるのではないかと思います。

この間ゴルフサバイバル10月の陣にも参加した鍋島海良選手。スタートホールからドライバーが曲がる状況下に苦しみながらも持ち味の小技を活かして生き残りますが、健闘及ばず6Hで敗退となってしまいました。

ティショットに不安が無ければ十分優勝できる力があっただけに残念でした。プロテストまでにはきっちり改善してくれるものと思います。

（2021.5.21追記）

鍋島海良選手の2020年度プロテスト結果

コロナ騒動の煽りを受けて、１年弱延期された2020年度のプロテスト。満を持して臨んだ鍋島海良選手でしたが、残念ながら6打及ばず２次予選で姿を消すこととなってしまいました。。
鍋島海良選手のプロテスト2次予選結果はこちら！

ただ、2021年度のプロテストがすぐ夏以降に控えています。気落ちすることなく練習を積んで、次こそは是非プロテスト通過してほしいです！

（2022.1.14追記）

鍋島海良選手の2021年度プロテスト結果

2021年度のプロテスト。この年2度目のチャンスを生かすべく試合に臨んだ鍋島海良選手は、1次予選からのスタートとなりましたが、ここを29位タイで順当に通過します。
鍋島海良選手の1次予選結果はこちら！

続く2次予選は初日、2日目と78を叩いて出遅れる苦しい展開。しかし最終日に68を出すなど、残り2日間で巻き返し、堂々8位タイで最終プロテストへの進出を決めました。
鍋島海良選手の2次予選結果はこちら！

そして望んだ最終プロテスト。2日目に78を叩いてしまったものの、3日目にベストスコアの68を出しギリギリ合格圏内で迎えた勝負の最終日を迎えます。しかし極度の緊張に陥ってしまったのでしょうか、痛恨の77を叩いてしまい、合格ラインに4打及ばず不合格となってしまいました。。
鍋島海良選手の最終プロテスト結果はこちら！

それでも鍋島海良選手はまだプロテスト合格を諦めてはいません。次回のプロテストに照準を合わせて練習を積む日々を過ごしているようです、次こそは是非プロテスト通過してほしいですね！

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（2022.10.14追記）

鍋島海良選手の2022年度プロテスト結果

2022年度のプロテスト。鍋島海良選手は第2次予選＜B地区＞からのスタートとなりました。初日は+1の9位タイと好調な立ち上がりを見せた鍋島選手でしたが、2日目は74とスコアを崩し23位タイへと後退して後半戦へと突入。

3日目は本領を発揮してTODAY-2で回り、14位タイまで順位を上げて臨んだ最終日。苦しみながらも74でまとめて通算+3の18位タイで昨年に引き続き最終プロテスト進出を決めました！最終プロテストも精一杯頑張ってほしいです！

鍋島海良選手の2022年度プロテスト2次予選の結果はこちら！

（2022.11.4追記）
そしていよいよ始まった運命の最終プロテスト。初日+6の89位タイと大きく出遅れてしまった鍋島海良選手でしたが、2日目はこの日ベストスコアの5アンダーで回り、順位を一気に31位タイまで上げます。

勢いに乗りたい所でしたが続く3日目は74とスコアを崩してしまい、再び順位を下げて迎えた最終日。厳しいセッティングでスコアを崩す選手が続出する中、鍋島海良選手もコースの餌食に遭い痛恨の80。合格ラインに8打届かず、今回もプロテスト合格は叶いませんでした。
鍋島海良選手の2022年度最終プロテスト最終結果はこちら

鍋島海良選手の2023年度プロテスト結果

プロテスト第2次予選＜B地区＞2023年10月10日～10月13日
+1 26位タイ通過
鍋島海良選手の2023年度プロテスト2次予選の結果はこちら

最終プロテスト 2023年10月31日～11月3日
-4 22位タイ不合格
鍋島海良選手の2023年度最終プロテスト最終結果はこちら

鍋島海良選手が出演した激芯ゴルフ#7の動画はこちら！

鍋島海良選手のinstagramはこちら！

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最後までお読みいただきありがとうございました！