目次
はじめに
このブログはBSフジで今年(2020年)4月から放送されている激芯ゴルフ〜93期生への道〜のレビュー記事Part4です。
#4の放送でメイン出演された逢澤菜央(あいざわなお)選手について書いています。
激芯ゴルフとは？
「激芯ゴルフ」は日本女子プロゴルフ協会（JLPGA)のプロテスト合格を目指す8名の女性ゴルファーを集めて、各々に密着するドキュメンタリータッチの番組です。
今年からJLPGAのQT制度が変更され、QTに出場できるのがプロテストに合格した正会員のみとなったため、その合否が今まで以上に彼女たちのゴルフ人生を左右することになりました。
そのため番組に登場する女性ゴルファーたちは真剣です。ガチです。TV番組にありがちな台本があるようには見受けられません。
（実際のところはどうかわかりませんが、少なくとも私にはリアルに感じられます。）
そんな彼女たちの姿に心を打たれた私は何かいたたまれなくなって、その思いを一人でも多くの方と共有したいなと、ただその一心で言葉を紡ぐことにしたのです。
Chapter4.逢澤菜央〜偉大な後輩の影を追ってプロを目指す〜
退路を断ってプロを目指す
逢澤菜央。1998年3月19日生まれの25歳。彼女がプロゴルファーへの夢を志したのは小学校3年生の時。当時TVで見た宮里藍選手に憧れたことがきっかけだったそうです。
高校はゴルフの強豪校である岡山の作陽高校に進学しました。1年後輩に昨年全英女子オープンを制した渋野日向子選手がいるという環境下で、彼女は3年生の時にキャプテンを任されるほどの選手でした。
こちらが高校当時の写真になります。渋野選手とどちらが先輩後輩かわからないほど仲良さそうな感じがしますね。
しかしそんな高校時代、彼女のゴルフの調子は落ち込み自信も失くしてしまっていました。作陽高校は団体戦で全国大会優勝を成し遂げるも、彼女はそのメンバーからは外されていました。キャプテンであったにも関わらず。。
後輩の渋野選手は主力メンバーとして活躍していたことから、その胸中は複雑なものがあったことと思います。
逢澤菜央選手はその後同志社大学に進学してゴルフを継続。昨年プロテストを受験しますが２次予選で不通過となってしまいます。
その結果を受けて彼女は今年の春、大きな決断をしました。大学を退学してプロテスト受験に専念することにしたのです。
恐らく、そこには後輩渋野選手の海外メジャー制覇に刺激を受けたことも少なからず影響があると思われます。
今やもう、手を伸ばしても届かないところまで行ってしまった渋野日向子の後を追っていくためには、退路を断つ覚悟が必要だと悟ったのではないでしょうか。
家族の支えが彼女の力
逢澤菜央選手の支えとなっているのがご両親の存在です。母親のあゆみさんは特段ゴルフの経験や知識もないそうですが、毎日彼女の練習を見守っていて、打球音の違いやスイングの細かな変化にすぐ気がつくそうです。
ちょうど彼女がゴルフの調子を崩してしまった高校時代は寮生活だったため、母親に練習を見てもらうことができませんでした。その事が長いスランプの大きな要因となったのではないかと考えられます。
また、父親の真市郎さんはこれまで北海道に単身赴任していましたが、彼女に寄り添えるよう今年に入り仕事を転職したそうです。また自宅も京都から栃木へ引越しをして、彼女がゴルフの試合に行きやすい環境を整えてくれました。
そんな両親のご恩に応えるためにも、彼女は「頑張らないと。やるしかない！」と決意を新たにするのでした。
ドライバーの飛距離を伸ばす
逢澤菜央選手の現在の課題はショットの飛距離を伸ばすこと。ドライバーのアベレージを230Y前後から240Yへ10Yほど伸ばしたいと考えていました。10Y変わればセカンドの番手が1クラブ変わりますから大きな違いですよね。
そこに現れたドライビングコーチの安楽拓也氏。2017年のレッスンオブザイヤーにも輝いた名コーチは、アイアンショットとドライバーの違いを円運動の例えを用いて、クラブヘッドの構えの位置から改善を施していきます。
具体的な指導ポイントとしては、①ドライバーのヘッドとボールを離して構える②ボールではなく打ち出し方向 （空）に向かって振る、の２点です。
先日放送の激芯ゴルフ#4での安楽拓也ドライビングコーチの飛距離UPに役立つドライバー指導をメモします。①ドライバーのヘッドとボールを離して構える②ボールではなく打ち出し方向 （空）に向かって振る。動画リンクは↓です#激芯ゴルフ #ドライバー #安楽拓也 https://t.co/3gQnfDL2dC pic.twitter.com/AODj9cociI
— TAKA@ヴァーチャルゴルファー (@newgolforder) April 23, 2020
この構えからのスイングで当たりに手応えを感じた彼女に、安楽コーチは石川遼プロにも教えたという打ち方を合わせて伝授します。
「ドライバーのヘッドをボールから離して地面から浮かせて振ってごらん」という安楽コーチの指導に、彼女は半信半疑になりながらも言われるがままに振ってみます。
先日放送の激芯ゴルフ#4での安楽拓也ドライビングコーチの飛距離UPに役立つドライバー指導の続きです。③ドライバーのヘッドをボールから離して地面から浮かせる④切り返しで頭はボール方向に突っ込まない。動画リンクは↓です#激芯ゴルフ #ドライバー #安楽拓也 #逢澤菜央 https://t.co/3gQnfDL2dC pic.twitter.com/9HeHiSTs2I
— TAKA@ヴァーチャルゴルファー (@newgolforder) April 24, 2020
「凄い、ヤバい。めっちゃ飛びました！」と溢れる笑顔で語る彼女。当たりの強さと振り抜きの違いを実感していました。追加でボール方向に突っ込むクセを修正してもらった後には、更にボールは飛んでいくようになりました。
「魔法にかかったみたい」と無邪気に語る彼女の顔には、もう既に飛距離に悩む姿は消え失せていました。
（2021.5.21追記）
逢澤菜央選手の2020年度プロテストの結果
コロナ騒動の煽りを受けて、１年弱延期された2020年度のプロテスト。満を持して臨んだ逢澤菜央選手でしたが、残念ながら4打及ばず1次予選で姿を消すこととなってしまいました。。
ただ、2021年度のプロテストがすぐ夏以降に控えています。気落ちすることなく練習を積んで、次こそは是非プロテスト通過してほしいです！
逢澤菜央選手の2021年度プロテスト結果
2021年度のプロテスト。この年2度目のチャンスを生かすべく試合に臨んだ逢澤菜央選手は、前回不通過となってしまった1次予選を17位タイと余裕をもって通過します。
逢澤菜央選手の1次予選結果はこちら！
続く2次予選も初日2位タイと好スタートを決め、順当に最終プロテスト進出を決めるかと思われましたが、2日目以降はオーバーパーが続き、残念ながら通過ラインに2打及ばず2次予選で姿を消すこととなってしまいました。。
逢澤菜央選手の2次予選結果はこちら！
それでも逢澤菜央選手はまだプロテスト合格を諦めてはいません。次回のプロテストに照準を合わせて練習を積む日々を過ごしているようです、次こそは是非プロテスト通過してほしいですね！
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（2022.9.2追記）
逢澤菜央選手の2022年度プロテスト結果
2022年度のプロテスト。逢澤菜央選手は第1次予選＜B地区＞からスタートを切りました。初日は+4の59位タイと出遅れてしまった逢澤選手でしたが、2日目は71で回り通算+3の26位タイまで巻き返して迎えた最終日。悪条件下でスコアを落とす選手が多い中、逢澤選手は73で踏みとどまりトータル+4の19位タイに入り、見事第2次予選進出を決めました！この調子で第2次予選も突破できることを期待しています！
逢澤菜央選手の2022年度プロテスト1次予選の結果はこちら！
（2022.10.14追記）
そして迎えたプロテスト第2次予選。逢澤菜央選手は＜B地区＞にエントリーしました。初日は+4の39位タイと当落線上でのスタートとなった逢澤選手。2日目も75と伸び悩み、順位も46位タイに落として後半戦に突入しました。
3日目にようやく本来の力を発揮してTODAY-1で回り、33位タイとギリギリ通過圏内で臨んだ最終日でしたが、痛恨の76。惜しくも通過ラインに3打及ばず最終プロテスト進出はなりませんでした。
逢澤菜央選手の2022年度プロテスト2次予選の結果はこちら！
ストーリーズには応援への感謝と自分自身への悔しさを表していました。写真の情景と文字の大きさから周囲の人たちへの申し訳なさが滲み出ていて切ないものがあります。今後のことはまだ決めていないとのことですが、自分の気がすむまでチャレンジしてほしいなと思います。
おわりに
家族の支えとともにプロテスト合格を目指す逢澤菜央選手。ただ、本当に目指すべき道はそこではなくもっとずっと先の向こう。そう、今やその影さえ見失ってしまいそうなほど遠くへ行ってしまった渋野日向子の背中。
そこへたどり着くために、あくまでも最初の難関でしかないプロテスト。それくらいの気持ちで挑んであっさりとクリアして、その先の未来へと進んでほしいなと心から願っています。
逢澤菜央選手の2023年度プロテスト結果
プロテスト第1次予選＜A地区＞2023年8月16日～8月18日
+15 94位タイ 不通過
逢澤菜央選手の2023年度プロテスト1次予選の結果はこちら
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最後までお読みいただきありがとうございました！
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